よくある産後の夫婦トラブル -カップルで乗り越えるポイント-
夫婦生活が一番試される時期が産後だと言われています。確かに私たち夫婦も、第一子を出産した後は大きなトラブルに見舞われました。しかし、お互いに理解を深め、コミュニケーションを大切にしながら、なんとか乗り越えることができました。ここでは、私たちが実際に経験した夫婦トラブルとその対処法をご紹介します。
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夫の無関心にもどかしさ
産後は体も精神もすさまじく疲れがありました。しかし、夫はその大変さがよく分からないようで、家事育児に手を貸してくれずじっとテレビを見ているだけ。「早く手伝ってよ!」と何度怒鳴りつけても「はいはい」と適当な返事をするばかり。このストレスは産後のホルモンバランスの変化も相まって、私を落ち込ませていきました。
ある日、夫に詰め寄って「まったく何も手伝ってくれない!」と大声で詰め寄ったところ、夫は怯えた様子で「どうすればいいか分からなかった」と打ち明けてくれました。そこで、私から具体的に「今日は家事をする」「明日は子守りをする」と指示しながら、互いに無理のない範囲で役割分担を決めることにしたのです。
夫の気遣いへの違和感
夫は私が母乳育児で疲れ果てているときに「何か買っていく?」と気遣ってくれるのですが、その言葉に違和感を覚えることがありました。たとえば「お菓子を買ってきなよ」と言われて、疲れきった私に余計な砂糖は要らないなと思うことも。ある時は「コーヒー入れてあげる」と言われましたが、母乳中の私にカフェインは控えめでいたかったのです。
夫の気遣いは嬉しいものの、私のニーズとズレが生じています。そこで私は、夫に日頃の思いをハッキリ話すことにしました。「私が産後で最優先なのは、休息とバランスの良い食事なの。だからマッサージや手作り料理があると嬉しいわ」と言いました。すると夫は「そうか!」と気づいた様子で、私のニーズに合わせて外食や買い物をするようになりました。
愛情不足への寂しさ
出産を経て、夫婦のスキンシップが激減したことも大きなトラブルの種になりました。確かに産後は疲れもあり、そうそうない機会もなかったのですが、だんだんと夫から愛情を感じられなくなってきたのです。
いつしか夫は私をママとしか呼ばなくなり、夫婦仲が冷め切ってしまったような気がしてきました。あるとき夫が自分の名前で呼んでくれた時、とてもうれしく感じました。夫に「最近私の名前で呼んでくれて嬉しいの」と伝えたところ、夫も「そうか、愛する人だから名前で呼ぶべきだった」と気づいてくれたようです。そこからお互いにいつまでも恋人同士だという自覚を持つように心がけるようになりました。
子育て方針のずれ
子育て方針をめぐっては夫婦で大きな溝が生じました。私は厳しすぎる育児は反対でしたが、夫は昔ながらの”しつけ”にこだわり、子どもに厳しく当たることが多くなったのです。
ある日の夕飯時、子どもが離席したことで夫に怒鳴られている場面に出くわしました。私はその光景に胸が痛み、夫を別室に連れ出してしっかり説明をしました。「怒鳴るのは子どもの心を傷つける。もっと穏やかに接することが大切。それに習慣づけるにはしつけより、モデルを見せることが一番の近道なの」と言いました。すると夫は大人しく頷き、徐々に穏やかな子育てスタイルに変化していきました。
孤独と寂しさ
出産後、夫は仕事で朝早くから夜遅くまで不在がちでした。当初はそれでも構わないと思っていましたが、だんだん夫の存在を意識するようになり、ときに孤独や寂しさを感じるようになりました。
そんな時、友人や家族に相談したり、近所のママ友と交流したりするようにしました。それでもなお、やはり夫といる時間が欲しいという気持ちが強くなっていきました。
ある週末、夫にひと言「家族でお出かけしよう」と言うと、夫は嬉しそうにうなずいてくれました。平日は仕事で無理だったようですが、終日一緒にいられる休日は有難かったです。家族団らんの時間を大切にすることで、心の孤独感は解消されていきました。
このように、産後はさまざまなトラブルに見舞われる可能性があります。しかし、お互いのニーズや思いをオープンに話せる関係があれば、きっとうまく乗り越えられると思います。今回の体験を通して、妻へのフォロー、夫婦のコミュニケーション、家族団らんの大切さを学びました。これからのママたちにも、同じようなことを伝えていけたらと思っています。
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