妻が妊娠して間もなく、バースプランという出産に向けた準備のガイドブックを渡されました。これは医療機関と共に作成される出産計画書で、夫婦で希望することを書き込んでいくものです。
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バースプランの内容を決める
バースプランには、痛み止めの使用、家族立ち会いの可否、児の性別開示のタイミングなど、様々な項目が掲載されていました。私たち夫婦で出産に向けた想いをすり合わせながら、一つ一つ要望を記入していきました。
陣痛中の対応では、できるだけ自然な分娩を望んだ妻の意向を尊重し、できる限り無痛分娩は控えめにしようと決めました。ただし、あくまで安全が最優先なので、医師の判断に従うこととしました。
立ち会い出産については、夫である私が全過程に立ち会えることを希望しました。今まで育児に無頓着だった私が、命がけでできた赤ちゃんに早くから関わり、父親としての自覚を持ちたかったのです。
妻の陣痛がスタート
そして入院の日が訪れました。妻はバースプランを常に持参し、スタッフにも提示していました。最初は軽い陣痛でしたが、徐々に強くなり、夜に入ると我慢できないほどのつらそうな表情を見せるようになりました。
私も妻の手を握りながら、ゆっくりと呼吸するよう促しました。スタッフも私たちの意向を尊重してくれ、無理強いはしませんでした。陣痛が進むにつれ、妻は時折痛み止めを求めましたが、最小限の使用に留まりました。
赤ちゃんが生まれる瞬間
そして遂に、陣痛の絶頂が訪れました。バースプランでは家族立ち会いを希望していたので、私はベッドサイドに立ち、妻の手を握り続けました。医師の号令に従い、妻は息を殺しながら、命がけで産道を通そうと懸命に力んでいました。
突然、赤ちゃんの頭が見えた瞬間、言葉にならない感動と興奮が私を包み込みました。そして間もなく、激しい陣痛の末に赤ちゃんが這い出すように産まれてきました。数ヶ月前まで存在すら知らなかった命が、今や私たちの前に実在するのです。
家族3人で迎えた幸せな瞬間
すぐに胎盤が娩出され、赤ちゃんの体温やにおいを確かめられました。そして最後に性別を開示するかどうかを選べるのですが、バースプランでは希望していたので、男の子だと教えてもらいました。
妻は涙を流しながら、そして私も感極まって声を潜めていました。医療スタッフから赤ちゃんを手渡されると、家族3人で抱き合い、幸せな瞬間を味わうことができました。
バースプランのおかげで、出産の際に夫婦の想いが十分に反映され、充実した体験ができました。出産は本当に奇跡的で、命の誕生に立ち会えた喜びは計り知れません。これからも家族3人で力を合わせて、子育てに邁進していきたいと思います。
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