妊娠中、私は妊娠中毒症に悩まされました。突然現れる症状に怯え、不安な日々を過ごしました。しかし、最終的には医療機関の適切な対応のおかげで、母子ともに無事でした。私の経験から学んだことをご紹介します。
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突然の頭痛と浮腫に怯えた
妊娠30週頃、急に頭痛に悩まされるようになりました。鋭い痛みが走り、とても辛かったです。それと同時に、顔や手足の浮腫も目立つようになってきました。
病院で検査をしてもらったところ、血圧が高めに出ていることがわかりました。医師から「妊娠中毒症の可能性がある」と告げられ、私は大変な不安に襲われました。
妊娠中毒症とは、妊娠に伴って起こる高血圧や蛋白尿、浮腫などの症状で、母体と胎児の健康に重大な影響を及ぼす可能性のある病態です。最悪の場合、母体の生命に関わるため、早期発見と適切な対応が不可欠なのです。
前駆症状を見逃さないよう注意深く観察
医師からは、前駆症状に十分気をつける必要があると指摘されました。前駆症状とは、妊娠中毒症の発症に先立って現れる症状で、頭痛やめまい、視力低下、上腹部の痛みなどが代表的です。
私は自分の体調の変化に細心の注意を払うようになりました。特に頭痛や浮腫の程度、持続時間などを細かく記録し、医師に報告するよう心がけました。また、急な体調変化があれば迷わず病院に行くよう、家族にもお願いしておきました。
入院治療で状態が改善
そうした観察の末、私の症状は徐々に悪化していきました。頭痛は強くなり、浮腫も広がり、血圧も高くなってきたのです。医師から「入院が必要」と判断され、緊急入院することになりました。
入院後は、厳重な安静と降圧剤の投与による血圧管理、蛋白尿のコントロール、水分管理などの治療を受けました。毎日の検査データを確認しながら、慎重に経過を見守られていました。
正直、入院生活は私にとって大きな負担でした。自由に動けず、赤ちゃんの様子も直接確認できませんでした。でも、医療スタッフの細やかなケアのおかげで、徐々に症状は改善に向かっていきました。
緊急帝王切開で無事出産
ただ、38週まで持ちこたえることはできませんでした。母体の状態が急激に悪化し、緊急帝王切開の判断がなされたのです。赤ちゃんは未熟ながらも無事に生まれ、すぐに新生児集中治療室に搬送されました。一方、私も娩出後すぐに集中治療室に運ばれ、治療を受けることになりました。
あの時は本当に気が動転しました。赤ちゃんの命が危ういかもしれない、自分の命も脅かされているかもしれない、そんな不安が押し寄せてきました。でも、医療スタッフの迅速な対応と的確な治療によって、お互いの命は守られたのです。
経験から得た大切なこと
妊娠中毒症の経験から、私が特に大切だと感じたことは以下の3点です。
1つ目は、前駆症状を見逃さずに注意深く観察し、異変を見逃さないことです。頭痛やめまい、視力低下などの症状が出現したら、すぐに医療機関に相談することが重要です。
2つ目は、医療スタッフの指示に素早く従うことです。私は医師の判断を信頼し、迷わず入院治療に踏み切りました。その判断が的確で、私と赤ちゃんの命を救ってくれたのだと感謝しています。
最後に3つ目は、家族の協力を得ることです。夫や両親に、自分の体調の変化を細かく報告し、状況を共有していたことが、私の不安感を和らげてくれました。家族の存在は精神的な支えにもなりました。
妊娠中毒症は怖い病態ですが、前兆症状に気づき、医療機関の適切な治療を受けることで、多くの場合は回避できるのです。私の体験から学んでいただき、妊婦の皆さまの健康と安全な出産につながれば幸いです。
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