妊娠前の準備と期待
私は妊娠する前から、栄養バランスの良い食事に気をつけていました。妊娠中の健康のために、食べ物には相当気を使っていました。たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、必要な栄養素を適切に摂取できるよう、毎日のメニューを作る際、細心の注意を払っていました。
主治医や助産師から、「妊娠中は栄養バランスが大切」と何度も言われていたので、私は本当に気を付けていました。食べ物への細かい気配りは面倒でしたが、赤ちゃんの健康のためなら頑張れると思っていました。
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つわりの衝撃
しかし、実際に妊娠してみると、つわりがひどすぎて、期待していた通りにはいきませんでした。妊娠5週目ごろから、つわりの症状が出始めました。最初はちょっとした吐き気だったのですが、徐々にひどくなっていきました。
朝起きた時から吐き気に襲われ、何も口にできなくなりました。水分さえも吐き出してしまうので、脱水症状にもなりかけました。つわりが酷くなると、頭痛や倦怠感、めまいなど、他の症状も出てきて、一日中ベッドで過ごすことが多くなりました。
食事面での工夫
このような状態が続くと、当初の「バランスの良い食事」というのは望めなくなりました。主治医に相談し、つわりが落ち着くまでは、とにかく食べられるものを食べるよう指示されました。
私はジンジャーエールや梅干し、ドライフルーツなどを常に手元に置いて、吐き気がある中でも少しずつ摂れるよう心がけました。においに敏感になっていたので、におわない物や冷たい物が良かったです。
点滴での水分と栄養補給
しかし、どうしても食べられない日が続くと、水分と栄養が足りなくなってきました。そこで、点滴で補給することになりました。最初は在宅点滴でしたが、次第に入院が必要な状態になり、点滴が日課となりました。
点滴には吐き気を和らげる薬も入っていたので、一時的には楽になりました。しかし、長期間の点滴は体に良くないため、早く経口摂取に移行したいと思っていました。
つわり対策グッズの活用
私はつわりに効く可能性のあるグッズを次々と試していきました。飴やレモンキャンディー、リストバンド型の装置、アロマなどです。効果はそれほどなかったものの、試してみる価値はあったと思います。
特に役立ったのが、つわり対策のサプリメントでした。これを飲むと確かに吐き気が和らぎ、少しは食べられるようになりました。つわりが落ち着いた後期に比べると、栄養バランスは劣りましたが、妊娠中期までの命綱になってくれました。
家事の手伝いとパートナーの支え
つわりの最中は家事も全くできない状態でした。幸い、パートナーが家事をほとんどこなしてくれたおかげで、何とか生活できました。パートナーは仕事から帰ってきてから、掃除、洗濯、料理まで手伝ってくれました。精神的にも本当に支えになってくれました。
両親や義理両親にも手伝ってもらうこともありました。家族に感謝の気持ちでいっぱいです。一人だったらとてもつわりを乗り越えられなかったと思います。
つわりの落ち着きと後期の体重管理
つらい日々が続きましたが、妊娠中期に入るとだんだんとつわりが落ち着いてきました。食べられるものが増え、点滴に頼らずに済むようになりました。しかし、その反面で体重が増え過ぎるようになってしまいました。
つわりで十分に食べられなかった反動なのか、欲求不満からなのか、いくらでも食べたくなる衝動が抑えられなくなったのです。栄養バランスは気にかけていましたが、量が止まりませんでした。
主治医から食事制限や運動を促されましたが、つわりの反動で精神的にもコントロールが難しい状態でした。結局、標準より7kgほど多く体重が増えてしまいました。
無事の出産と反省
幸いにも無事に元気な赤ちゃんを出産できました。しかし、つわりと後期の過剰摂食により、理想と合わない妊娠生活を送ってしまいました。食事面では十分に気をつけられず、計画していたようにはいきませんでした。
つわりに対してももっと別の対処法があったのかもしれません。でも、あの厳しい状況の中で最選の選択をしていたと思います。次に機会があれば、つわり対策をもっと早くから立てられるよう準備したいです。
初めての経験で色々と反省点はありますが、無事に出産できたことが一番の喜びです。赤ちゃんの成長を見守り、次は上手く子育てができるよう頑張りたいと思います。
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