私は39歳の時に結婚し、40代から本格的に妊活を始めました。高齢出産には様々なリスクがあると言われていますが、それでも私なりに諦めずに取り組んできました。結果、妊娠には至りませんでしたが、ここでは、その体験談を具体的にお話ししたいと思います。
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タイミング法から人工授精、体外受精へ
まずは基礎体温を確認しながら、タイミング法による妊活を1年近く続けました。基礎体温は「オムロン体温計」(Amazonで購入)を使い、妊活専用アプリ「Femometer」で記録・解析していました。
しかし、なかなか妊娠にいたらず、次は近くの不妊治療クリニックで人工授精を試みることにしました。クリニックの人工授精は保険適用となり、回数に上限はありましたが比較的手頃な費用で受けられました。
ただし人工授精でも妊娠しないまま、1年以上が経過。医師からは「卵子の老化が進んでいる可能性が高い」と指摘され、42歳の時に体外受精を勧められました。初期費用が高額な上、多くの通院が必要となり、精神的にも体力的にも大変でしたが、それでも挑戦することにしました。
実際に体外受精を受けてみて
まずホルモン注射で卵子を準備する「採卵」の段階からつらい思いをしました。採卵のために「ゴナール」「オビドレル」など複数の注射を続けないといけません。使い捨て注射器を毎回新しく用意するのも大変でした。
注射の副作用かどうか分かりませんが、身体の具合が優れず吐き気もひどかったです。排卵誘発剤を使うと、活性化した卵子が多く採れるため、「卵巣過剰刺激症候群」のリスクも高くなります。実際に軽い症状はありました。
しかし一番辛かったのは、採卵が上手くいかず、卵胞があまり育たなかった時です。採卵に合わせて旅行の日程を組んでいたため、結局旅行は中止となり、空しい思いと共にお金も無駄にしてしまいました。
体外受精に伴う経済的・精神的負担
体外受精は高額な治療費がかかるだけでなく、通院の手間や仕事との両立が大変でした。上司や職場の理解が不可欠です。私の会社は幸い理解があり、無理なく休暇が取れましたが、そうでない環境だと妊活は非常に困難だったでしょう。
また、体外受精の成功率はそれほど高くありません。年齢が高ければ高いほど、プラスの材料は少なくなります。私の場合、5回の体外受精を経験しましたが、残念ながら妊娠には至りませんでした。
経済的にも精神的にも大きな負担となり、治療を続けるかやめるかの選択が難しい局面もありました。周囲の励ましや支えがあったからこそ、最後まで諦めずにいられたと思います。最終的には不妊治療をやめる決断をしましたが、不妊治療をしたこと自体に後悔はありません。
妊活は準備が大切
高齢出産を目指す場合、いくつか注意点があります。何より年齢とともに卵子の質が低下することを理解し、出産を望むのであれば早めに妊活を始めることが重要です。
また、妊娠への影響が危惧される喫煙、飲酒、肥満、ストレスなどは避けるべきです。基礎体温を記録して排卵日を把握し、生活リズムを整えることも大切でした。
経済的にも、採卵や体外受精には高額な医療費がかかるため、事前に十分な資金計画を立てておく必要があります。保険適用の範囲を確認し、ローンの利用も検討しました。職場の理解も欠かせません。
最後に
結果的に私は残念ながら出産には至りませんでした。しかし最後まで粘り強く諦めずにいられたのは、家族や周囲のサポートがあったからこそです。体力的にも精神的にも過酷な道のりとなりますが、高齢出産を望む方には、そうした支えが必要不可欠だと実感しました。
また、時間とお金の両面で大きな投資が必要なことも理解した上で、しっかりと心構えをして挑む必要があります。一朝一夕にはなかなか上手くいきませんが、諦めずに最後までチャレンジしていくことが大切だと思います。
高齢出産は確かに難しい道のりですが、私の経験が参考の一助となれば幸いです。自分に合った妊活を見つけ、ゴールを目指して頑張ってください。
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